淡路島海上ホテル

日本古代から平安時代まで、皇室や朝廷に海産物を貢いだとされる「御食国」(みけつくに)。淡路島もそんな「御食国」の1つである。すなわち、淡路島には、いにしえの朝廷からお墨付きを得ていた数々の食材があり、豊かな食を1年を通して味わうことが出来るのだ。
我々サイクリストが自転車で旅をする目的の1つも、やはり食。そんな「美味しいもの大好き」なサイクリストの欲求を叶えてくれるのが、自ら「料理旅館」を名乗る、ここ淡路島海上ホテルだ。
淡路島海上ホテルは淡路島の南端に近い福良湾沿いに位置しており、アワイチ(淡路島1周)の行程としても、岩屋港をスタート地点とした場合には、ちょうど半分程の距離にある。アワイチを1日で走り切れないサイクリストや、ゆっくりと淡路島を楽しみたい方には、アワイチ中の宿泊地として最適な位置にあるのだ。

また、海岸沿いを行くアワイチルートでよく使われる、兵庫県道25号線に面しているので、ホテルへのアクセスに余分なエネルギーを使う必要がないこともサイクリストには優しいといえよう。

淡路島海上ホテルでは、宿泊者の自転車は別館1階の共有スペースで保管することもできる。大切な愛車は監視カメラで24時間録画監視されており、安心して利用できる。とはいえ、施錠は各自の責任でしっかりとしておきたい。

別館前には宿泊者が利用可能な水道もあり、汚れたタイヤ周りなども、室内へ入れる前に簡単に洗い流すことができるのが嬉しい。

翌日のライドに向けて、メンテンナンス工具はもちろん、ロードバイク用のチューブまで販売しているのは有り難い。

もちろん、夫婦、カップルなど少人数でサイクリングを楽しむという場合には、ホテルの客室に自転車を持ち込んで保管することも可能だ。その場合には、タイヤについた汚れなどは落としてから入りたい。事前に客室内に自転車持ち込みを希望することを伝えておけば、チェックイン時に無料でタオルを提供してもらえるのもありがたいサービスだ。

上階の客室へは、自転車をエレベーターに乗せて運ぶことができる。エレベーターには2人と2台が十分に載せられる広さがある。

ゆったりとした広さのある和室の客室では、自転車を部屋に持ち込んでも窮屈になることもなく、海を眺めてゆっくりとくつろいだ時間を過ごせることだろう。

またグループでのサイクリングの際には、8人まで宿泊できる大部屋まである。グループでこの客室を利用する場合は、自転車は別館1階で保管しておくのが良いだろう。

なるべく料金を抑えたいという方には、山側の客室もある。水回りの設備は共同になるが、かなり費用を抑えることができる。

本館の温泉は、南淡温泉から湧き出る源泉を使用し、ぬるっとした独特の湯ざわりが特徴の温泉だ。

温泉から出たあとは、別館前にあるランドリーコーナーの洗濯機(有料)で汚れたウエアを洗濯しよう。清潔なウエアで、心地よく翌日のライドを楽しむことができるのだ。

また別館の1階では、最新のマッサージ機や自転車雑誌、自転車にまつわる映画のDVDなどが揃えられており、サイクリストが至福の時間を過ごすことができるスペースだ。

温泉とマッサージで、身体を癒したら、いよいよお楽しみの夕食だ。
淡路島海上ホテルでは、御食国会席をはじめ、淡路島ならではの旬の食材を生かした料理が1年を通して味わうことができる。(料理は一例。)

夏の時期は鱧(はも)を堪能できる鱧会席。

冬は淡路ブランドである3年とらふぐ。通常は2年の養殖で出荷するとらふぐを、さらに1年育てたもので、1年余分に育てることで身の引き締まりや旨さも格別になるという。

リーズナブルなサイクリスト向けプランでは、夕食の時間に制約のない松花堂弁当を選ぶこともできる。チェックイン時間が読めないサイクリストにとっては有り難いサービスだ。

また事前に料理の追加を頼むこともできる。淡路島名物の鯛の宝楽焼きや鮑など淡路島の海の幸を満喫したい方は、こちらを利用するとよいだろう。

淡路島海上ホテルでは、専用の釣り桟橋があり、釣り用具なども有料で貸し出しも行っている。そこで釣り上げたものは、夕食時に調理していただくことができるというのも楽しい。
(別途調理代が必要)

夕食だけではない。こだわりの食材を使った朝食。朝からしっかりとバランスを考えられた料理は、「料理旅館」ならではだ。

淡路島海上ホテルでは、チェックイン前やチェックイン後も、存分に淡路島を楽しめるように、フロントで宿泊者の荷物を無料で預かっている。またその帰着時には、温泉で汗を流すことができるのもうれしいではないか。
さあ、アワイチ後半も思い切り楽しもう。