下部ホテル

鎌倉時代には日蓮、江戸時代は徳川家康が湯治を行い、武田信玄公の隠し湯伝説もある歴史・由緒ある下部温泉郷。

かなり山奥の秘境なイメージもあるが、JR身延線の直通特急列車を使えば、新幹線停車駅の静岡駅から下部温泉駅まで約1.5時間、甲府駅からなら約40分と便利だ。

そして、下部ホテルは、JR身延線 下部温泉駅から徒歩1分。一万坪の庭園に囲まれた2種の源泉、12の湯めぐりを愉しめる老舗の温泉旅館だ。駅に近い立地ゆえ、輪行袋そのままでエントランスまで徒歩で接続できる。輪行派のサイクリストにも便利な宿である。

 

好立地なのは”駅近”だけではない。

逆さ富士で有名な本栖湖は国道300号線経由でホテルから約20km。

甲州いろは坂ともいわれる厳しい登り、中之倉トンネルを抜けて一望する富士山と本栖湖の景色は息をのむほどの素晴らしさ。

富士五湖エリアや朝霧高原エリア、南アルプス方面、富士山一周サイクリングの発着点としても、中継地点としても下部ホテルは便利な立地にある。

ヒルクライム派には”宿を出るとすぐに上り坂もある”というのも嬉しいポイント。少し足を伸ばせば激坂エリアや林道もある。数日間滞在しながら富士エリアルートを制覇するのも良いだろう。

サイクリング後は敷地内にあるスペースで愛車を洗車、点検も同時に行っておきたい。空気入れや工具の貸し出しもあるので安心だ。

フロント正面に新渡戸稲造直筆の書。メッセージはぜひご自身の目で確認してほしい。サイクルラックに自転車を掛け、チェックイン。愛車はそのままフロントに預けてしまうことも可能だ。

庭園内の足湯、水のラウンジ。手入れされた木々の美しさ、優雅に泳ぐ鯉の群れ。旅程、今日のこと、明日の旅に思いを馳せるのも良いだろう。足ふきタオルも常設されているので安心だ。サンダル、下駄の貸し出しもある。

ランドリーサービスも、旅のサイクリストには嬉しいサービスだ。ジャージ、ビブ等をランドリーバッグに入れて19時迄にフロントに預ければ無料で洗濯、乾燥までしてもらえるのだ。洗濯ネットに入れる配慮も忘れずに。翌朝、受け取ることができる。

日本の名湯100選、徳川家康将軍、武田信玄公も湯治した下部温泉。露天風呂の檜の香り、湯けむり越しに見える庭園の緑。旅の疲れを癒したい。

山梨の里山、食の魅力も存分に。地産地消の旬な食材を懐石料理または、ビュッフェ形式で楽しもう。目の前で炭火でじっくりと焼き上げてくれる戸川渓谷で獲れた山女魚(ヤマメ)。ぜひ頭から尻尾まで食べてほしい。身延特産ゆばのステーキ、季節の野菜天麩羅も絶品だ。食彩豊かな上質な宴とおもてなしの時間は、忘れられない思い出になる筈。

”和モダン”が心地よい部屋の窓から臨む緑豊かな庭園、浅瀬のせせらぎ。鉄道の発着風景は旅の気分を更に盛り上げる。

急こう配やロングディスタンスを走る”挑戦的な自転車旅”を愉しむサイクリストならば、ライド後のボディーメンテナンスもしっかりやっておきたい。経験豊かな専門スタッフの施術、肩から腰にかけて、背面中心にじっくりとコリをほぐしていく。フットケア、部分ケア、セットメニュー、全身コース施術。翌日の疲れの取れ方が違うことを実感するだろう。

サイクリストの朝。日の出とともにホテル周辺の川沿い、里山エリアをポタリングするのもお勧めだ。新鮮な空気、林道で野鳥達も我々を出迎えてくれることだろう。出発までの時間を露天風呂でゆったりと過ごすのも旅の醍醐味。リフレッシュしたら、お気に入りのサイクリングウェアに着替え、朝食、出発の準備を整えよう。

下部ホテルでは自転車旅のサポート体制も万全だ。サイクリング中に自走不能トラブルが発生した場合、宿泊者向けのレスキューサービスがある。

サイクリング旅の中継地点としてもぜひ気軽に立ち寄ってほしい。宿泊者の荷物は、チェックイン前でも、チェックアウト後でも、無料で預かってくれる。勿論帰着時には温泉で再び汗を流し、リラックスすることもできる。宅配便(自転車もOK)の依頼も可能だ。

火のラウンジで上質な寛ぎの時間。これまでの旅の風景。珈琲、クラフトビールやスパークリング、生ワインを頂くことができる。暖炉のゆらめく炎をみつめ思いに耽るのは至福のひと時。次の旅はどこに向かおうか。どんな峠を制覇しようか。