富士ビューホテル

世界に誇る日本一の名峰、富士山。世界遺産に登録されたこの美しい山を間近に臨み、庭続きのすぐ側には河口湖。そんな贅沢なロケーションに佇む、クラシックな雰囲気漂うリゾートホテルが、その名もずばり、富士ビューホテルだ。

山梨県初の洋風ホテルとして富士山を間近に仰ぐ河口湖畔に創設された富士ビューホテルは、2016年に開業80周年を迎えた老舗ホテル。日本を代表するクラシックホテルのひとつである、箱根の富士屋ホテルが運営し、現在も同グループだ。
JR河口湖駅から約3.3kmと近く、また毎年6月に行われる「Mt.富士ヒルクライム」のスタート会場となる富士北麓公園までも約9kmと、自走でも行ける距離。敷地の庭園がそのまま河口湖畔沿いの道につながっているので、のんびりと河口湖一周サイクリングを楽しむにも、西湖や精進湖、本栖湖方面へ足を延ばすにも便利な立地だ。

ホテルの歴史を感じさせる、趣ある灯篭が立ち並ぶ長いアプローチを通ってエントランスへ。ふと振り向くと、季節の花が咲き誇る庭園越しに、日本一の山の姿が大きく眼前に迫る。

緑あふれる3万坪の広大な庭園には、ちょっとした休憩や待ち合わせにちょうどよいスペースも設けられている。

どこか懐かしさを感じさせる、個性的なロゴサインの下をくぐり、いよいよ館内へ。自転車はそのままロビー内に持ち込むことが可能。

宿泊者の持参した自転車は、輪行袋等に入れずとも、そのままフロント担当者に預けておけば、オフィスで大切に保管してくれるのだ。

自転車を預けたら、あとは手ぶらでゆったりと、ガーデンラウンジでコーヒータイム。ライドの余韻に浸るのも、翌日のプランを練るのもよいだろう。

思い入れのある大切な愛車。安心して眠りにつくためにも、自転車は客室に持ち込んですぐそばに置いて寝たいという思いは、やはり多くのサイクリストに共通のものであろう。富士ビューホテルでは、個別に希望すれば、自転車を客室に持ち込んで保管することも可能だ。ゆったりとしたスペースのモデレートツインの客室なら、自転車を室内でスタンドに設置しても邪魔になることはない。(注:写真はイメージ。客室用スタンドは現在準備中。)

富士山側の部屋なら、大きな窓いっぱいに広がる富士山に迎えられて目を覚ますことができるのだ。

ベッド2台と10畳の琉球畳スペースを備えた和洋室(ジュニアスイート)なら、家族や小グループでの富士山サイクリングの際に最適だ。自転車は客室に持ち込んで、広々としたスペースで保管が可能。

もちろん、こちらも富士山ビュー。和の空間から望む富士山の姿は、ひときわ趣き深い。

上層階の客室へ向かうには、ロビーの前に2基用意されたエレベーターに乗ることになる。このエレベーターも、自転車を縦にすれば2台を持って入れるのに十分な広さだ。

室内に自転車を入れる際には、タイヤや車体についた汚れは落としておきたい。特に、雨の日や雨上がりの走行となった日には、舗装路を走るロードバイクといえども汚れていることも多い。
富士ビューホテルでは、エントランスへ向かうアプローチ横手に、ホースのついた散水用水道が備えられているので、これを用いて自転車の汚れを落としておこう。

富士ビューホテルで富士山を楽しむ方法は、客室や庭園ばかりではない。ホテル最上階(6階)には、東西に分かれて180度の絶景を望む「パノラマラウンジ」までも用意されている。
広大な裾野を広げる富士山の迫力ある姿を目の当たりにした後、すぐ後ろの窓から河口湖を眺めることもできる稀有なスポットだ。

富士山をより近く眺めるなら西側、河口湖に浮かぶ富士五湖唯一の島「うの島」を目の前に眺めるなら東側のパノラマラウンジがオススメ。

自転車輪行の旅の場合でも、最寄りのJR河口湖駅から富士ビューホテルまでは、最短距離にしておよそ3.3kmと近く、道も平坦であるため、十分に自走でのアクセスが可能だ。ただ、夜間や雨天での到着となった場合などには、荷物を持ったままホテルを探して走ることには不安もつきまとう。
富士ビューホテルでは、河口湖駅とホテル間で、宿泊者専用の無料送迎バスを定時運行している。駅からホテルまで自ら走っていくことが難しそうなら、これを利用するのも良いだろう。
時刻表などの詳しくは下記ページにて。
http://www.fujiview.jp/news/bus/index.html

富士の眺めと雄大な裾野を満喫するライドで溜まった疲れを癒すのは、やはり温泉。
富士ビューホテルでは、富士河口湖温泉郷の5つの源泉のひとつ「秀麗の湯」を楽しむことができる。露天風呂も備えた広々とした温泉大浴場で、ゆったりとリフレッシュしたい。

温泉でさっぱりと汗を流したら、1日走って汗にまみれたサイクルウェアは洗濯しておきたいもの。
富士ビューホテルでは、専用袋に入れてフロントに預ける形でランドリーサービスが用意されている。

ライドの心地よい疲れを温泉で癒した後は、ライトアップされた庭園を眺めるレストラン「ベルビュー」で、フレンチコースまたは日本料理懐石のディナーを。伝統に裏打ちされた徹底したおもてなしを感じさせる料理の数々を、地元山梨産のワインや日本酒などの美味しいお酒とともに味わいながら、ゆっくりと英気を養おう。

温泉と美味しい食事で鋭気を養い、快適な部屋でゆっくりと休んだら、翌朝は富士山の眺めとともに目覚め、朝からアクティブに動きたい。
富士ビューホテルでは、チェックアウト後も、たっぷりと富士山満喫ライドを楽しめるよう、フロントで宿泊者の荷物を無料で預かってくれる。また、その帰着時には、温泉で汗を流すこともできるのだから嬉しいではないか。

さあ、今日も、二度とは見られないこの日だけの富士山の姿を楽しみながら走りだそう。