CWJ和歌山04 本州最南端!海と川の絶景ジオサイトループ

海岸線に沿って大小40余りの岩柱が約850mもの長さに一列にそそり立つ「橋杭岩」。直線上に岩が規則的に立ち並ぶ姿が橋の杭のように見えることからこの名がついたとか。潮の満ち干き、時間帯、雲の様子等によって景色の雰囲気も大きく変わりますので、何度も訪れてみたくなる場所です。

本州最南端の海岸線と、古座川の清流沿いに数多く点在する奇岩・巨岩等を眺めてめぐる一周ライド。これらの地質・地形景観は「南紀熊野ジオパーク」のジオサイトとしても選定されています。
本州最南端の駅、JR串本駅を出発し、本州最南端の地、潮岬を回って太平洋沿いをサイクリング。和深で国道42号を離れて山側へと向かい、小さな峠を越えて古座川へ。ゆったりと流れる古座川沿いに、巨岩、奇岩を眺めながら走ります。途中で沈下橋(潜水橋)を渡ったり、滝の拝や虫喰い岩などの、大自然が作り出した迫力ある奇観を見に寄り道も。
古座川河口付近で海沿いの国道42号に戻り、再び海を左手に見るシーサイドライド。この海岸線でも、鯛島や橋杭岩などのユニークな地形景観を楽しみ、ゴールのJR串本駅へ帰着。
距離:94km、獲得標高:1,808m


当ルートのスタート&ゴールは、本州最南端の駅、JR串本駅。駅前にはその石碑も。

潮岬へ向かう途中、串本から紀伊大島へ渡る巨大なループ橋(アーチ橋とあわせて「くしもと大橋」)を走ってみましょう。海上へ大きく張り出したループ橋の上から自転車で走り降りれば、太平洋へ飛び込んでいくようなスリルと爽快感!

太平洋の大海原を見渡す潮岬の広場には「本州最南端」の碑が立てられ、記念撮影にももってこいです。

潮岬を後に、さらに太平洋を左手に海岸沿いをサイクリング。

和深で海岸沿いを離れ、進路は山へ。小さな峠を越えて古座川へと向かいます。

トンネル回避の雰囲気ある脇道から国道371号へ戻るとまもなく、古座川の対岸に現れるのが、高さ約150m、幅約800mもの巨岩「古座川の一枚岩」。日本最大級とされるその大きさは、近くからは視界におさまらないほどです。

古座川沿いの明神郵便局の手前、右手にある細い道を進めば、趣ある「明神の潜水橋」が。欄干がなく増水時には水面下に沈んでしまう、いわゆる「沈下橋」。農道であるこの橋を自転車で渡ってみれば、地域の自然や生活に一段と近づいた気分になるでしょう。

一旦古座川を離れ支流小川(こがわ)を12km遡れば現れる、大小無数の穴があいた奇形の岩石群の間を澄みきった清流が流れる「滝の拝」。橋の上からは、小石が水流で転がって岩石を削り深い穴になった甌穴(ポットホール)がよく見えます。

極めて透明度の高い清流古座川は、古くから知られる鮎釣の名所。川沿いを自転車で走れば、長い竿を持って川の中に入っている数多くの釣り人を見ることができます。

古座川本流に戻ったら、もうひとつ寄り道をして「虫喰岩」へ。風雨に浸食されて、その名の通り虫喰い状になった高さ約60mの巨岩を間近で見ることができ、その迫力に圧倒されます。

古座川河口付近から再び海沿いへ出て、青く輝く熊野灘の海岸線をさらにサイクリング。沖合に九龍島と並んで浮かぶ「鯛島」を左手に眺めて走ります。

串本の美味しい干物は、ランチにも、お土産にも。