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会津の最奥地、新潟県との県境に近い只見町は、集落を囲む山々の全体が赤や黄色に染まる紅葉の名所として有名です。この只見の紅葉を満喫しながら、自転車で見所を周る観光要素もたっぷりのサイクリングルートです。
スタート/ゴールは、JR只見線の会津川口駅。2011年の豪雨災害で、この会津川口駅から只見駅までは不通区間となっているため、会津若松からの列車はここが終着となっているのです。当ルートでは、もう一方の不通区間の始まりである只見駅にも立ち寄り、今後の全線復旧を待ちわびる想いを示します。(現在、只見駅は観光案内所になっています。)
距離:91km、獲得標高:1,229m
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前半でルートは一旦只見川を離れ、山へ入っていきます。最高地点付近にある「癒しの森」で自転車を置き、往復1.2kmの軽いハイキングでブナの森を楽しむのもオススメ。
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川沿いの田園地帯を走っていると、刈り取った稲束を天日干しにする「はさ掛け」もよく見られます。
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「田子倉ダム」からは、目の前に田子倉湖、反対側の眼下には只見湖を眺めることができます。いずれも、湖を挟んでそそり立ち並ぶ山々の紅葉を楽しむことができる絶景ポイントです。
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当ルートの75km地点、国道252号から一本入った静かな山あいにあるのが、「大塩天然炭酸水」。日本全国でも珍しい、天然の微炭酸を含んだ水が湧く井戸で、誰でも自由にこの天然炭酸水を組んで飲むことができます。
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ゴールの前に、会津川口駅から700mほど先(会津若松側)にあるビューポイントへ。只見川は、流れが緩やかで川面が鏡のように景色を映し出す、フォトジェニックな川なのです。(タイミングが合えば只見線列車が入った写真も)
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サイクリングを楽しんだら、帰路は只見線で輪行の旅を。川面のすぐ上を走る只見線の車窓から眺める景色はまた格別です。(この写真は台風直後だったため川が濁っていますが、左隣(スマホの場合は上)の写真が通常の川面です。)