別館 ふじや旅館

蔵王連峰を見渡す山形県南東部、羽州の名城として知られた上山城の周囲に広がる、開湯560年以上の歴史ある温泉城下町「かみのやま温泉」。山形新幹線も停車するJRかみのやま温泉駅からもほど近い便利な立地ながら、温泉街中心地とは少し離れた自然豊かな環境に建つ、静かな佇まいの老舗旅館が、別館 ふじや旅館だ。

蔵王連峰と朝日山地に挟まれた盆地に位置するかみのやま温泉は、南には米沢、北には有名な山寺等を含む山形市があり、さらに北上して最上川沿いに下っていけば、日本海を臨む港町酒田へもつながる位置にある。また、蔵王をはじめとする奥羽山脈を越えて宮城県や福島県から山形県へと入るような場合にも、東北自転車旅の宿泊地として、便利な立地にあるのだ。(山寺まで片道およそ30km)

そんなかみのやま温泉の中でも、静かなアクセスしやすい場所にあるふじや旅館は、風情ある東北自転車旅を楽しむサイクリストを、最も歓迎している宿の一つだ。
旅のサイクリストは、まず、玄関脇に設置されたサイクルラックに自転車を掛け、フロントへ向かってチェックインしよう。

ロビーには、100円で様々な種類のコーヒーを楽しめるコーヒーメーカーが設置されているので、まずは温かいコーヒーで一息つくのも良いだろう。

チェックインを済ませたら、ラックに掛けた自転車を取り、そのまま自転車と共に館内へ。館内1階の自転車保管室(兼洗濯コーナー)には、大型のサイクルラックが用意されており、宿泊中はここに数台のロードバイクをまとめて保管しておくことが可能。広さも十分だ。

また、自転車保管室には、フロアポンプや工具、ちょっとしたメンテナンス用品も用意されているので、愛車に気になる点があれば対応しておけるのも嬉しい。床もタイル張りなので安心して作業ができそうだ。

ふじや旅館では、サイクルラックのある専用保管室のほか、自転車を客室内で縦置きに保管することのできる室内用スタンドを用意している。事前に希望しておけば、和室の客室内にも自転車をそのまま持ち込み、安心して愛車を保管できるのだ。もちろん、窓際に広縁のある部屋なら広さは十分。窓から見える緑もまぶしい。

ライドの疲れを癒すのは、何よりもやはり温泉。東北サイクリングの後は、庭園を眺める開放的な大浴場で、源泉掛け流しのやわらかな湯に浸かってリラックスしたい。ふじや旅館の温泉は、源泉からの距離が近いこともあってか泉質が良いと評判で、多くの地元の方々からも愛されているのだとか。

ふじや旅館の宿泊者は、かみのやま温泉の温泉街にある大型温泉旅館「果実の山 あづま屋」の最上階7階にある展望大浴場の温泉も、無料で楽しむことができる。蔵王連峰や上山市の街並みを一望する、開放感あふれる展望大浴場と露天風呂は、一見の価値あり。実は、ふじや旅館は「別館」の名称がついていることからもわかるように、あづま屋と経営母体を同じくする姉妹旅館なのだ。

宿へチェックイン後に、温泉街や共同浴場などの外を歩いてみたいと思っても、1日中履いたサイクリングシューズをもう一度履くというのは、なかなか気が進まないものだ。
そんな時も、ふじや旅館の宿泊者は、旅館名が筆書きされた素敵な木製の下駄を借りて、カランコロンと心地よい音を奏でながら外出することができるのだ。

温泉で身体の汗を流したら、自転車保管室内に設置されているコインランドリー(有料)で、汚れたサイクリングウェアも洗っておこう。もちろん、乾燥機もあるので、乾きにくい他の衣類を一緒に洗濯しても大丈夫だ。

よくあたたまる温泉で心も体も癒されたら、いよいよお楽しみの夕食だ。
ふじや旅館の食事処で供される夕食は、山形牛や蔵王牛をはじめ、この地ならではの旬の食材を使用した創作懐石料理。ボリュームもたっぷりで満足間違いなしだ。写真は、山形牛と引けを取らない蔵王牛の旨味を堪能できる、蔵王牛すき焼き&ビーフシチュー付き和食膳「旬の膳」の一例。

同じ食事処で供される朝食は、彩りも豊かなヘルシーかつボリュームのある和食膳。この日のサイクリングへ向けてしっかりとエネルギーチャージしておこう。

心地よい温泉と美味しい食事、快適な睡眠でゆっくりと身体を休めたら、翌日も朝から東北自転車旅へと出かけたい。
ふじや旅館では、チェックアウト後もたっぷりとサイクリングを楽しめるよう、フロントで宿泊者の荷物を無料で預かってくれる。また、その帰着時には、再び気持ちのよい温泉で汗を流すことができるというのも嬉しい。(温泉利用については時間制限あり、要確認。)さあ、今日はどこへ向かって走ろうか!