CWJ白馬山麓03 OTARIヒルクライム 小谷温泉コース

北アルプスに雪形が姿を現す芽吹きの頃、白馬山麓では「アルプスあづみのセンチュリーライド」が開催され、普段は静かな里も賑わいを見せます。

白馬村の北に位置し、ふたつの大きな山岳地帯に挟まれた峡谷型の地形が特徴の長野県北安曇郡小谷(おたり)村。
小谷村全域に7つのヒルクライムコースを設定する「小谷村ヒルクライム計画」のコースのひとつで、このコースは2015年秋にオープンしたもの。
走行距離15km、獲得標高750m、平均勾配5.0%のプロファイルを持つヒルクライムコース。
上級者には高速ヒルクライムが楽しめます。もちろん、ゆっくりと景色を楽しみながらのヒルクライムにも楽しいルート。
昔ながらの景観が残る山あいの集落・棚田を走り抜け、徐々に標高を上げることで見える景色の変化は思わず足を止め写真を撮りたくなるほど。
日本百名山の『雨飾山』の麓を走る本コースは、春の新緑、夏の冷涼な空気感、秋の紅葉、どの季節に走っても魅力的な景色が迎えてくれます。
紅葉の季節には、コースから少し外れたところにある鎌池にもぜひ足を運んで頂きたい。ゴールから先の砂利道を少し進めば日本百名山の『雨飾山』が望めます。

※11月下旬から5月中旬までは、積雪のため走ることはできません。


コース序盤は民家、田んぼ、里山を見ながら中谷川沿いの集落を走ります。

「そば屋蛍」看板の矢印に従って真木(まき)集落の中に入ると現れる、築120年の古民家を改修した趣のある蕎麦屋・蛍。小谷産+一部信州産のそば粉は、石臼で自家製粉。夏は細め・寒い時期は太めに切られるそばは、薪を使ったかまどで茹でます。落ち着いた店内の雰囲気とあいまって、薪を燃やすにおいが何とも心を落ち着かせてくれるのです。

6kmを過ぎたあたりから平均勾配7%台のややきつい登り区間に。標高を上げた先には、山向こうに北アルプスが姿を見せるのです。

標高1119mにある鎌池。天然のブナ林に囲まれた一周2kmの遊歩道が設置され、5月の新緑の頃や、10月の紅葉期にはカメラマンをはじめ多くの人が訪れます。快晴の空、浮かぶ雲、豊かな色彩の紅葉と山肌。それらが穏やかに静止した水面に映り込む光景は、息をのむ美しさ。また、朝の時間帯には、朝陽や霧が神秘的な演出を加えます。

コース終盤も平均斜度5%台と気が抜けないが、標高1,000mを越え山深い秘境感あふれるロケーションを楽しめます。

寸志で入浴できる雨飾高原露天風呂は開放感のあるブナ林に囲まれ、四季折々の自然の姿を楽しめます。源泉かけ流しの湯はナトリウム・炭酸水素塩泉で、切り傷・火傷のほか慢性消化器病にも効くとか。洗い場がないため、必要であれば近くの「雨飾荘」を利用しましょう。