白馬リゾートホテル ラ ネージュ東館

北アルプス白馬山麓の森の中、豊かな自然との一体感を楽しみながら、アーティスティックな家具が創り出す特別な空間に酔いしれてくつろぐ。
そんな贅沢を叶えてくれるラ ネージュ東館。ここでは、随所に徹底した美意識が感じられる。

多くのサイクリストが共感するであろう、「自然との融合」というコンセプトに基づく低層の建築もその一つ。
敷地約1万坪の森の木々を一本一本測量するところから始め、樹齢100年を超す古木たちとも寄り添い共存するようデザインされた洋館建築だ。

レンガアーチの重厚なエントランスの上には、ホテル名である「ラ ネージュ(La Neige)」(フランス語で「雪」)にちなんだ雪の結晶が輝く。
多くの国の国旗が掲げられている通り、海外から訪れる宿泊客が多く、またリピート率が高いのも特徴。

その人気の大きな理由となっているのは、ヨーロッパのマナーハウスに滞在しているかのような雰囲気と、大きすぎない「邸宅」のアットホームさだろう。
そして、何と言っても、オーナー自身が欧州や米国で買い付けてくるという、芸術的ともいえる美しい家具や調度品の数々。個々の客室空間は、それらの家具から得たインスピレーションをもとにデザインされているのだ。
だからこそ、全ての部屋が異なる個性を持ち、次はあの部屋に泊まってみようと思わせる。何度訪れてもワクワク感と新鮮な驚きとを感じさせてくれるのだろう。

例えば、ジュニアスイートのこの部屋は、右手奥にある、バラの柄が美しいベーカーハウスの椅子がインスピレーションの源。これに合わせて、壁、床、絵、他の家具などのすべてが、エンジ色を基調にまとめられている。

実はこのラ・ネージュ東館、オーナー自身が経験豊富なサイクリストであり、またマネージャーもロードバイクで自転車通勤をしているというのだから、その充実した「サイクリストウェルカム」なサービスにも納得だ。
オリジナルのシックな木製サイクルラックは、バイクのカラーリングにも多用される黒と赤の組み合わせ。

そしてもちろん、ゲストの大切な愛車はそのまま客室へ持ち込むことができ、美しい家具たちとともに部屋を彩ることになるのだ。

そう考えると、自分のバイクの雰囲気やカラーに合わせて部屋を選ぶ、というのも楽しそうだ。
シンプルなデザインの現代的なバイクは、スタイリッシュでモダンな雰囲気の部屋とよくマッチするだろう。

グリーンとイエローのストライプ柄ウォールペーパーが印象的なこちらの部屋には、明るい色合いのカラーリングを用いたバイクが似合いそうだ。

ラ ネージュ東館には、静かな木立の中に建つ、広いテラスの付いたフィンランド製のログウッドコテージも用意されている。

ログウッドコテージでは、部屋からの自転車の出し入れも気軽で簡単。
和のしつらえとモダンな家具とのコントラストが面白いリビングに、テイストの異なる2つのベッドルームのついたタイプなら、家族や気のおけない仲間で自転車を楽しむ旅にはもってこいだ。

ログウッドコテージには、室内に全自動洗濯機が備え付けられている(一部コテージのみ)ので、ライドで汗にまみれたウェアの洗濯も手軽。夕方洗って干しておけば、翌朝にはきれいになったお気に入りのウェアを再び着ることができる。

そんな「サイクリストウェルカム」なラ ネージュ東館。ウェアの洗濯対応にも不備はない。
ホテル棟にも、宿泊客が無料で利用できる全自動洗濯機が、地下階の一角に用意されているので安心なのだ。

デラックスルーム以上の全てのお部屋には、おとな二人がゆっくりとくつろげる、窓辺に向いた大きなジャグジーバスが備え付けられている。
白馬の山と緑を存分に味わったライドの後は、心と身体をやさしく癒すジャグジーバスで、至福のメンテナンスタイム。

森にせり出したテラスに露天ジャグジーバスを備えたスーペリアルームなら、サドルから降りてもなお、自然との一体感を満喫しながらのリラックス。自然を愛するサイクリストにはたまらない時間となるだろう。

ライドの心地よい疲れをジャグジーで癒した後は、森の景色と美しいテーブルウェアで彩られた優美なレストランで、美食のひととき。
200アイテムにおよぶワインリストでは、ソムリエを務めるレストランマネージャーが訪ね歩いて厳選した国産ワインも充実している。

フランスの三ツ星レストランで修行を積んだシェフが、自家菜園の野菜や、信州の契約農家が育てた地元の新鮮な食材で創るフランス料理。文字通り五感で堪能したい。
驚くのは、これら地元産の食材の育成には、ラ ネージュ東館の広大な敷地から集められた落ち葉で作った堆肥が用いられているということ。ホテルと農家、そして宿泊客によって、食を通じた自然のサイクル(循環)が作り出されているのだ。
こういった点にも、「自然との調和」をコンセプトとするラ ネージュ東館の徹底した美意識が感じられる。

食事の後は、クラシックな調度品が落ち着いた雰囲気を醸し出すサロンバーで、翌日のライドに思いを巡らせながら大人の時間を楽しみたい。

朝食は、森にせり出したレストランのテラスで。小鳥たちのさえずりをBGMに、爽やかに、しっかりとエナジーチャージ。

ラ ネージュ東館の地下階には、宿泊客がチェックアウト後にも利用できる専用のシャワー室が完備されている。しかも、タオルも常時用意されているという心配りが嬉しいではないか。

もちろん、チェックアウト後にも荷物を預かってもらえるので、輪行の旅でも、重たいリュックを背負って走る必要はない。
さあ、心置きなく、旅の最後のライドを思い切り楽しもう。