鬼怒川温泉を宿泊拠点として、1泊2日で日光鬼怒川エリアを満喫する、輪行で行く自転車旅の1日目ルート。
東武日光線/鬼怒川線の下今市駅前を出発地として、日光の中心地からいろは坂を経て中禅寺湖、山王峠を越えて奥鬼怒とも呼ばれる川俣温泉に下り、いくつものダムを通りながら鬼怒川沿いに下り、川治温泉や龍王峡を経て鬼怒川温泉に至ります。
日光を走るなら、いにしえの参詣道の情緒を残す日光杉並木は、ぜひ走っておきたいもの。東武日光線を使った輪行の旅なら、下今市駅を出発地とすれば、交通量の多い市街地の走行を最少限にして、すぐに日光杉並木に入ることができます。
日光駅前から商店街を過ぎ、左手に赤い神橋がみえたら、交差点を右折して観光客の少ない裏道から東照宮方面へ向かいます。
その後は日本ロマンチック街道を走り、馬返しの公衆トイレを過ぎたら、いろは坂の始まりです。
いろは坂は登りも降りも一方通行。登りでは、中禅寺湖手前の明智平までの間に「い」から「ね」までの20のカーブが現れます。途中の黒髪平で休憩して景色を眺めるのがオススメ。いろは坂の登りは、距離約7.4kmで獲得標高420mほど。傾斜はそれほどきつくなく、平均斜度は5〜6%程度です。車線もほとんど二車線の広い道ですので、意外にも(?)走りやすく、挑戦しやすい名坂なのです。但し、連休中や紅葉時期などは大変混雑しますので要注意。
中禅寺湖畔と戦場ヶ原付近はほぼ平坦。ロマンチック街道を離れて光徳牧場方面へ入ると、いよいよ本格的なヒルクライムが始まり、静かな林道を山王峠へ登ります。
山王峠から川俣温泉までは、16kmほども続く長い長いダウンヒル。傾斜の急なヘアピンカーブも多いので、集中力が途切れないよう、休憩しながら降りましょう。川俣温泉では、運がよければ吹き上がる間欠泉を見られるかも。
ここからは、鬼怒川沿いの美しい景色を堪能しながらの平坦/降り基調で、快適なサイクリング。時間があれば、ゴール手前の龍王峡を見学していくのもよいでしょう。
鬼怒川公園駅前を過ぎたら、国道から離れて鬼怒川を渡る橋や温泉街を通り、温泉情緒感じながらゴールへ。この日は、サイクリストウェルカムな温泉宿、鬼怒川パークホテルズに宿泊。温泉で疲れを癒し、ゆっくりと休みましょう。
日光杉並木(日光街道の杉並木)は、国道と平行して走る未舗装の道。それだけに、いにしえの参詣道の情緒を強く残しています。
日光東照宮付近の紅葉は、11月前半が見頃。裏道を回ると情緒あふれる風景が眼の前に。
いろは坂の登りには、「い」から「ね」までの20のカーブに標識が立てられています。
気持ちよい木漏れ日の中を登る山王林道(奥鬼怒スーパー林道)は、この日のハイライト。
下りきった所の川俣温泉では、運がよければ吹き上がる間欠泉を見られるかも。
蛇行して流れる鬼怒川上流の美しい清流に沿って、緩やかな降りを快適に走ります。