蔵王連峰を見渡す山形県南東部、羽州の名城として知られた上山城の周囲に広がる、開湯560年以上の歴史ある温泉城下町「かみのやま温泉」。山形新幹線も停車するJRかみのやま温泉駅から徒歩圏内に広がるかみのやま温泉は、歴史ある外湯(公衆浴場)も立ち並ぶ風情ある温泉街が魅力の一つです。
蔵王連峰と朝日山地に挟まれた盆地に位置するかみのやま温泉は、南には米沢、北には有名な山寺等を含む山形市があり、さらに北上して最上川沿いに下っていけば、日本海を臨む港町酒田へもつながる位置にあります。また、蔵王をはじめとする奥羽山脈を越えて宮城県や福島県から山形県へと入るような場合にも、東北自転車旅の宿泊地として、便利な立地にあるのです。
かみのやま温泉は、羽州街道の宿場町でもありましたが、近隣には、同じく羽州街道の宿場町であった古い町並みや茅葺の木造家屋が並ぶ楢下宿といった見所もあります。
寒暖差の激しい盆地の気候は、果樹の栽培にも適し、有名なさくらんぼのみならず、上山周辺には、ワイナリーも並びます。
もちろん、香り豊かな蕎麦や、郷土食のこんにゃくなどのグルメも充実しています。
上山城の側には、城主に仕えた武家の屋敷が建ち並び、その一部は内部を見学することも可能です。
羽州街道の宿場町であった楢下宿では、茅葺き屋根の古民家の内部を見学することもできます。
風格ある門構えの丹野こんにゃくでは、趣向を凝らした様々なこんにゃく料理やこんにゃくを用いた食材を楽しめます。
山形へ来たら、ランチには香り高い蕎麦がオススメ。街なら離れた場所の蕎麦の名店を訪れるのも、自転車旅ならでは。
かみのやま温泉周辺には、歴史あるワイナリーが並び、ワインのための葡萄畑も見ることができます。
松尾芭蕉も俳句に詠んだ、苔むした石段で有名な山寺へは、かみのやま温泉から約30km前後。かみのやま温泉を拠点に山形の名所を巡るサイクリングを楽しむのもオススメ。