那須高原の山麓、標高730mに位置する湯本温泉地区に、広大な敷地をもって広がるホテルサンバレー那須。9つの宿泊施設に3つの大浴場・美術館・プール・教会を併せ持つ総合リゾートホテルだ。
広大な敷地内には、ちょっとした休憩にちょうどよい、緑に囲まれたテーブルやベンチも。
サンバレー那須といえば、広くて種類も豊富な温泉施設。
日帰り利用も可能な湯遊天国&アクアヴィーナスは、「硫黄泉」「弱アルカリ泉」「マグネシウム泉」という3種の泉質の温泉を一箇所で楽しめる温泉ゾーンと、水着着用で22種もの多様なアトラクション的温水プールで遊ぶ屋外温浴施設からなる。家族やグループで一緒に楽しむのにおすすめだ。
数あるサンバレー那須の宿泊施設の中でも、サイクリストに特におすすめなのは、オリエンタルガーデンとフォレストヴィラ、そして独立棟のザ・コテージ。いずれも、縦置き型のサイクルスタンドを用いて、自転車を部屋の中へ持ち込むことができるので安心だ。
大人のアジアンリゾートといった落ち着いた雰囲気の漂うオリエンタルガーデン。
ロビーや廊下には、エミール・ガレのガラス花器作品なども数多くならび、アーティスティックな空気を演出する。
オリエンタルガーデンの部屋は比較的広めに作られており、縦置き型サイクルスタンドを用いれば、愛車を部屋へ持ち込んで並べてもゆったりだ。
フォレストヴィラは、どちらかというとファミリー向けな雰囲気。広い和洋室を用いれば、家族や気のおけない仲間でのサイクリング旅にも適しているだろう。
Cyclist Welcome.jpが大人のサイクリストにぜひおすすめしたいのは、フォレストヴィラの別棟となる、「ザ・コテージ」。
森に面した壁一面がガラス張りの、明るく開放感あふれる別荘タイプの部屋だ。
天井の高い大きなリビングルームやウッドデッキのテラスは、4〜10名程度までのグループでのライドツアーや合宿を、より楽しいものにしてくれることだろう。
男女を含むグループの場合でも、同じフロアで扉を通して独立した和室も一緒に利用できるので、男性と女性で部屋を分けることができるのも嬉しい。
ライドの疲れを癒すのは、何よりもやはり温泉。
宿泊者専用の温泉施設としては、オリエンタルガーデンの「湯処ひのき」と、フォレストヴィラの「森の湯」があるが、おすすめは「湯処ひのき」。
総檜造りの建物の中に、やはりひのきで作られた大きな内湯と3つの露天風呂。泉質は乳白色の硫黄泉。自家源泉の強い硫黄の香りが温泉気分を盛り上げる。
露天風呂は、ぬるめと熱めの湯船が用意されているので、好みで選ぶもよし、交互に浸かるもよし。
ぬるめの湯船に浸かり、リラックスしてライド仲間と語らいながら、長湯するのも楽しい時間だ。
オリエンタルガーデンの「湯処ひのき」と、フォレストヴィラの「森の湯」、そしてアクアヴィーナスの脱衣所には、サイクリストのために脱水機が用意されている。もちろん、無料で自由に使用が可能だ。
ライドで汚れたウェアを風呂場や洗面器で手洗いし、脱衣所の脱水機で脱水しておけば、部屋干しでも翌朝には清潔なウェアが着られるというわけだ。
これだけの大型施設で、ここまでしっかりとサイクリストに配慮してくれているリゾートホテルも少ないだろう。
サンバレー那須の「サイクリストウェルカム」なポイントはまだある。
本館向かいの駐車場にある水道とホースは、自転車のタイヤや車体についた汚れを洗い流すために使うことができる。
フロントには、フレンチバルブ対応の空気入れポンプはもちろん、パンク修理キットに700x23Cのロード用タイヤ、さらに18-25C適応のインナーチューブまで常備されている。
夕食は、バイキング(ビュッフェ)形式で、好きなもを好きなだけ、様々な種類の料理を自分のペースで食すスタイル。
オリエンタルガーデンのレストラン「万里」は中華バイキング。ふかひれスープや海老のチリソース、クラゲの冷菜などはもちろん、北京ダックや坦々麺などのその場で作ってもらえる料理もあり、大いに迷わせてくれる。
フォレストヴィラのバイキングレストラン「森のテーブル」は洋食中心。
こちらも種類豊富で、蕎麦や西京焼などの和食も揃える。
ついつい、いつも以上にたくさん食べてしまいがちのバイキング。那須高原のライドで大きなエネルギーを消費したとはいえ、くれぐれも食べ過ぎには注意したい。カーボローディングもほどほどに。