兵庫県の日本海側(旧但馬国)に位置し、平安時代から1,300年もの歴史ある名湯として知られる城崎温泉。訪れた文人墨客も数多く、志賀直哉の「城の崎にて」の舞台となったことでも有名です。
温泉街の中心を静かに流れる大谿川に沿って柳並木が続き、木造の旅館が軒を連ねる風情ある景色の中を、浴衣に下駄で外湯めぐり。そんな姿が定番の城崎温泉には、それぞれ趣が異なる七つの外湯があり、いずれも充実した設備を誇ります。外湯は有料ですが、温泉街の多くの旅館では、浴衣や下駄の貸し出しに加えて外湯無料チケットを提供していますので、宿泊客はたっぷりと外湯めぐりを楽しむことができるのです。
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星を獲得した城崎温泉では、浴衣に下駄で温泉街を歩く外国人観光客の姿も多く見られるようになっています。
海に近く、山に囲まれた城崎温泉では、秋・冬の松葉がにをはじめとした新鮮な海の幸に但馬牛と、グルメな楽しみも充実。
世界ジオパークにも認定された山陰海岸沿いの複雑な地形と、夏は海水浴場としても有名な美しい海、神鍋高原のダイナミックなヒルクライムルート、円山川沿いの爽快な平坦路など、バリエーションに富んだライドを、温泉街を拠点に楽しむことができます。
そんな城崎温泉では、ロードバイクを駆る旅館の若旦那衆「城崎チャリ旦那」が、胸に温泉マークの入ったチームウェアをまとい、積極的に活動中。自転車で温泉街を盛り上げようと、毎年9月には「コウノトリチャレンジライド」というロングライドイベントも開催しています。
「コウノトリチャレンジライド in 但馬」
http://www.geo-ride.com
今回、CyclistWelcome.jpでご紹介する5つの旅館も、すべて「チャリ旦那」がいる旅館です。
ですから、サイクリストのニーズを熟知したサイクリストウェルカムなサービスの充実はもちろん、若旦那(チャリ旦那)との自転車談義にも花が咲きそうです。タイミングが合えば、若旦那の案内付きでサイクリングを楽しめるかもしれません!?
温泉街の中心を静かに流れる大谿川に沿って柳並木と木造の旅館が連なる風情ある景色。
城崎温泉では浴衣に下駄で外湯めぐりが定番。温泉街の中心に位置し、洞窟風呂が楽しい「一の湯」は最も人気のある外湯のひとつ。
世界ジオパークにも認定された山陰海岸沿いのワインディングロードでは、美しい海を愛でながらアップダウンを繰り返します。
神鍋高原のヒルクライムルートでは、九十九折に登るラスト2kmの平均勾配9%超。登ってきた道を一望できる眺望スポットを目指します。
城崎温泉のある豊岡市では、一度は絶滅しかけた国の特別天然記念物コウノトリが、人工巣塔の上でひなを育てる姿を見ることができます。
胸の赤い温泉マークが印象的なチームウェアでサイクリストをもてなす旅館の若旦那衆「城崎チャリ旦那」。