富士山(山梨県・静岡県)

山中湖の東側のパノラマ台からは、雄大に裾野を広げる富士山と山中湖を同時に見渡す絶景が!写真右手の霧の下は山中湖です。

日本一高く(標高3,776m)、大きく、美しい山、富士山。2013年には、関連する文化財群とともに「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産にも登録されました。
その富士山を囲む、山梨県と静岡県にまたがる周辺エリアは、訪れるサイクリストが急増している地域のひとつ。
特に、山梨県側の富士五湖周辺には、リゾートホテルなどの宿泊・観光施設も充実し、湖と富士山を組み合わせたサイクリングを楽しむサイクリストで賑わっています。

ロードバイクで富士山といえば、日本一の山を登るヒルクライムが有名です。
五合目までを舗装路で登るルートは3つ。一つめは、毎年数千人のアマチュアライダーが集う「Mt.富士ヒルクライム」の舞台ともなる山梨県側の「富士スバルライン」。富士山の北側を登る全長25km、平均勾配5.2%、最大勾配7.8%のコースです。
二つめは、同じく山梨県側で富士山の西側を登る「ふじあざみライン」。こちらは、ツアー・オブ・ジャパンの富士山ステージとしてもお馴染みの、全長11.4kmで平均勾配10.5%、最大勾配22%という超激坂。
三つめは、静岡県側で富士山の南側を登る「富士山スカイライン」(表富士周遊道路)。ここで行われるアマチュアヒルクライムレース「キング・オブ・ヒルクライム富士山」のコースは、全長26.5kmで平均勾配6.9%、最大勾配10.5%です。

しかし、ヒルクライムばかりが富士山ライドの楽しみ方ではありません。
日本一の富士山をすぐそばに眺めながら、その周りをぐるりと一周する富士山一周サイクリングや、富士五湖をめぐるサイクリングなど、熟練ライダーではなくてもチャレンジできる魅力的なルート設定が可能です。


山中湖畔にはサイクリングロードが整備され、北岸を走れば湖越しに富士山を眼前にしながらのサイクリングを楽しめます。

天候の条件が整えば、鏡のようになった湖に映り込む逆さ富士が見られることも。

1,900年の歴史を誇る荘厳な北口本宮冨士浅間神社の参道は、杉並木と石灯籠が並び雰囲気たっぷり。

富士山麓西側に広がる青木ヶ原樹海は、苔むす神秘の世界。その樹海を貫く道を走ることもできます。

富士山一周ルートの西側では、左手に富士山と雄大に広がるその裾野を眺めながらの爽快なダウンヒルが楽しめます。

周辺の国道は交通量が多いですが、並行する田舎道を走ればのんびりとした風景も。

エリアの概要