栃木県の北西部、男体山、女峰山などの日光連山と、これらの山々への山岳信仰から始まった日光の社寺群、中禅寺湖を中心とする奥日光の自然、鬼怒川温泉をはじめとした鬼怒川流域に点在する温泉地群を含むエリア。
東武線特急の利用で、浅草から2時間弱と交通アクセスも良く、また、鬼怒川温泉を拠点とすれば、日塩もみじラインを経由して塩原温泉や那須エリアと、また北上して南会津エリアとも、一体的に楽しむことができるロケーションです。
「日光見ずして結構と言うなかれ」という格言もあるほど、見どころ、楽しみどころの豊富なエリアです。
世界遺産にも指定されている日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺といった伝統的建造物は、歴史や寺社巡りが好きな方にはたまらない目的地となるでしょう。
これらの社寺への参詣道として整備され、いにしえの日光詣の雰囲気を残す「日光杉並木」は、自転車乗りなら一度は走ってみたいもの。なんと、世界最長の並木道としてギネスブックにも登録されているのです。
また、サイクリストにとって、日光といえばなんと言っても、九十九折の坂道で有名な「いろは坂」。いろは坂は、登り(第二いろは坂)と降り(第一いろは坂)に分かれていずれも一方通行となっており、登りは20カ所(「い」から「ね」まで)、降りは28カ所(「な」から「ん」まで)のカーブのそれぞれに看板も設けられています。
中禅寺湖の周辺にも、見どころがたくさん。滝であれば、日本三大名瀑の一つにも数えられる華厳ノ滝のほか、竜頭ノ滝、奥日光の湯滝など。戦場ヶ原の先、山王林道(奥鬼怒スーパー林道)の入口にある光徳牧場は、補給・休憩スポットとして人気です。
奥鬼怒とも呼ばれる川俣温泉からは、鬼怒川上流の流れに沿って、交通量が少なく緩やかな傾斜の快適な道が続きます。
鬼怒川温泉は、ライドの疲れを癒す質の良い温泉、便利なアクセス、多様なルートの取りやすさなど、日光エリアをサイクリングで楽しむの旅の拠点としてオススメです。
日光駅前と社寺群を隔てる大谷川に架かる日光二荒山神社の「神橋」。大谷川を渡った先は地元でも「山内」と呼ばれる神域です。
日光東照宮付近の裏道を回ると情緒あふれる風景が眼の前に。
九十九折のいろは坂のカーブは登り20カ所、降り28カ所。(写真は降り)
華厳ノ滝には、無料の観瀑台もありますが、有料のエレベーターで近くまで行って見る迫力は格別。
戦場ヶ原から川俣温泉へ抜ける山王林道(奥鬼怒スーパー林道)は、木漏れ日が心地よい静かな山道。
鬼怒川の渓谷沿いに多くのホテルや旅館が連なる光景が印象的な鬼怒川温泉は、日光エリアのサイクリング拠点としてオススメ。