会津白河(福島県)

磐梯吾妻スカイラインのハイライト、浄土平の荒涼としたダイナミックな絶景は、ここが日本であることを忘れさせるほど。この景色のために長い坂を登る、その価値があります。

東北の南の玄関口、福島県南西部に位置し、会津独特の歴史や文化、また豊かな山々と美しい水に恵まれたエリア。
会津地区(特に南会津)は、冬には積雪が3mを超える所もある豪雪地帯。自然と上手に付き合いながら、人々が連綿と受け継いできた暮らしや文化が残る会津・白河には、初めて訪れる人もどこか懐かしさを感じることでしょう。
山に囲まれた地域ではありますが、清流に沿って里を走る道は、比較的ゆるやかで路面状態もよいので、自転車でもとても走りやすい道が多いのも特徴です。
まるで極楽浄土のような絶景が続く磐梯吾妻スカイラインや、只見のブナの森で大自然の神秘を体感。また、荘厳優美な鶴ヶ城(会津若松城)や、茅葺きの家が軒を連ねる宿場の街並みを今なお残す大内宿、江戸時代から住民自身によって演じられてきた檜枝岐歌舞伎などでは歴史を肌で感じることができます。
地元ローカル線の会津鉄道では、会津田島駅〜西若松駅間の列車に、自転車をそのまま持ち込んで乗車することができるという嬉しいサービスを常時実施しています。(GW、お盆、紅葉時期、年末年始を除く)
お腹が空いたら、南郷トマトやそば、白河ラーメン等の特産食に舌鼓を打ち、あちこちに湧く豊富な湯量の温泉で疲れを癒しましょう。
東京からのアクセスが良いのは、JR東北新幹線が停車(新白河駅)し、東北自動車道も走る白河。会津若松方面への鉄道は、郡山駅から会津若松へ向かう磐越西線と、浅草・鬼怒川方面からの東武鉄道・野岩鉄道と接続する会津鉄道が利用できます。車の場合は、東北自動車道と磐越自動車道を使うのが便利でしょう。
自転車だからこそ味わえるニッポンの田舎の風情。美しい大自然と奥深い歴史、そしてのんびりとした里山の全てを味わう、贅沢な会津・白河の旅路です。


荘厳優美な鶴ヶ城(会津若松城)は、今も昔も地域に人々に愛される会津のシンボルです。

日光から会津へと続く会津西街道の宿場町として栄えた「大内宿」。道の両脇に茅葺屋根の建物が軒を連ねる独特の景観が特徴です。ランチには、まるまる一本のネギを箸代わりに食べる名物「ねぎそば」にチャレンジしてみては?

いにしえからの東北の玄関口、白河の関の跡は、樹齢800年とも言われる杉の巨木に囲まれ、静かで厳粛な雰囲気。

まさに「フォトジェニック」なローカル鉄道写真の代名詞。山々を縫うように流れる只見川にかかる鉄橋を、只見線の列車が渡っていく姿を撮影することができるのが、「第一只見川橋梁ビューポイント」。

江戸時代より続く農村歌舞伎「檜枝岐歌舞伎」。茅葺屋根の舞台を囲む石段状の客席に腰掛ければ、連綿と受け継がれてきた村人たちの熱い想いが伝わってくるようです。歌舞伎の上演は4月、5月、8月、9月の年に4回。

会津鉄道の西若松駅と会津田島駅の間では、通年でいつでも(GWやお盆、紅葉の時期等除く)、列車内に自転車をそのまま持ち込んで、列車内から会津の景色を眺めることもできるのです。

エリアの概要